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「JT塩はニガリがないから健康に悪い、味がよくない、天然・自然の塩はミネラル(ニガリ)がたっぷりだから健康に良い、あじが良い」と
一知半解のえせプロや権威ある先生?が
「ニガリは塩化マグネシウムを主成分とするミネラルの宝庫であるから、ニガリたっぷりは健康に良い」などと言い触らすので
業者がその尻馬に乗って
「我が杜の自然塩は海水の成分そのまま○○○○種類の栄養素が入っている昔ながらの自然塩、
健康によくておいしい、ニガリがたっぷりあるから色が付く」などと主張し自慢しますから、消費者は信じ込みます。
製法が天然・自然・ミネラルの王様でもそれがイコール安全・安心・美味にならないのが塩の世界です。
海水の成分がすべて善ではありません。
ニガリはなくてはなりませんが多すぎはもっとひどい毒です。
塩は人工的にかなり自在に成分を加減出来ます。
微量要素は微量なるがゆえに効果があるのであって多量になれば咎めが出るものです。
「成分の濃い物は少量で充分」なのです。
濃厚な成分は瞬間、風速的には人を活発にしますが、栄養過剰となって内臓に無理な負担をかけ反動が出て、
気がついたときにはボロボロになっているおそれがあります。
動物への過剰栄養や植物への肥料のやりすぎは病気の原因になります。
長寿の大木は蒸留水に近い成分の水のあるところで育っています。
一生付き合う水や塩は癖が無いほうが良いのです。
癖が無いということは成分のバランスが控えめであると言うことです。
近ごろは「ミネラルバラソスが良い」と言い出す塩も現れましたが、
「良いバランス」とは何を基準にしているのかの説明がありません。
(厚生省)の三大噺が国民を混乱させています。 |
@ニガリがあるほど良い、
Aニガリが無い方が良い(JT)
B塩を食べないほどよい |
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海水の塩分は約3.5%、ニガリは薄い液状でその塩分の約40%含まれ、結晶にすれば、その1/3ぐらいになります。
実際に塩の結晶に含まれるのは20%が限界ですが、塩に出来上がったときには5%ぐらい逃げて15%が上限なのです。
こんなにあることは人体に有害なのです。
結晶のニガリはゴミさえ無ければ白く見えます。本当に苦いからニガリと言うのです。英語でもbitterです。
「苦汁を飲ませる、苦汁を飲ませられた、苦汁に満ちた決断」などつらいことの代名詞です。
私達がニガリについてしゃべり書きするときに自分では分かっているので話の内容によって、
「ニガリが必要」とか「ニガリは毒だ」と言ったり、
広義と狭義の意味をケースバィケースで使い分けるものですから消費者の皆さんは混乱しています。
私達に責任があります。
ニガリの主成分であるマグネシウムが多いときと少ないときで作用が極端に変わる事を言っていることが多いのです。
☆広義のニガリ |
海水から採れた塩の成分のうちの塩化ナトリウム(Nacl)以外のすべて。
自然塩推奨者はこの広義のニガリのことをミネラルと言っています。
普通に「ニガリ」と言えば良いものを、わざわざ「天然ニガリ」などと言って、
天然ムードに弱い消費者を釣ろうとするからややこしくなります。
大ざっぱに言えば塩1トンで最大でも200kgぐらい、実際には150sぐらいしか採れません。 |
☆狭義のにがり |
広義のにがりの主成分である塩化マグネシウムを言います。
豆腐製造には固形のにがりを取り寄せて使うのが一般的です。 |
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塩化ナトリウムとニガリの関係 |
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食べる塩の成分にも適正な黄金率があります。塩は主成分である塩化ナトリウム主役です。ニガリは脇役です。
ぜんざい、しるこには砂糖を多く使いますが、ここに塩をほんの少し加えると対比効果で甘さが引き立てられ、
深みが増し、味が立体的になることは周知です。
調子に乗って塩を多く加えるともはや、甘味としてのぜんざい・しるこの味ではありません。
塩化ナトリウムにニガリ分の占める比率はこの対比効果と同じぐらいがよいのです。
歴史を見れば塩の品質の変遷と人間の肉体・精神の変化の関係が誰にでも容易に理解出来ます。
見落としている人が多いのです。せいぜい1〜3%あるぐらいがベストと歴史が証明しています。
JT塩や岩塩のようにニガリがゼロでもミネラルバラソスが崩れてよくないのですが、ニガリの多すぎはもっと恐ろしいのです。
生命の維持には必須ですが多いと例外なく害があります。
ニガリがおいしいというのは人それぞれですが、「くさや」や「なれずし」がおいしいというのとは違います。
どちらに片寄っても食用の塩としては健康に悪く、塩の味、料理の味が劣ります。
海水の水分だげを蒸発させて結晶にしたものがベストと言うのならば、どうせ溶かせて調理に使うのですから、
結晶になる直前の濃い塩水ならもっと良いのではないでしょうか。
濃縮海水をさらに加熱して結晶にするとき、
塩化ナトリウムがシャーベット状の結晶になった時点でもニガリはまだ液体のままで結晶になっていない部分があります。
それをカゴに打ち上げて「水切り」をしますからニガリの一部がどうしても逃げます。
そのニガリが逃げた塩を「これが本当のニガリたっぷりの自然塩」、
「貝がすぐ口を開けるから良い塩」などと言う人たちは、行き過ぎた自然塩亡者です。
九州〜沖縄あたりの海に面した各地に「潮豆腐(海水豆腐)」があります。
海水で豆腐が作れるぐらい海水にはニガリが多いのです。
ニガリの主成分である塩化マグネシウムのマグネシウムだけが、
植物性でも動物性でも蛋白質と出会えば見境なしに固めてしまいますから、
そのまま人体に入れば人体の蛋白(腎臓)が豆腐になりかねません。
豆腐のように一度蛋白質にぶつげて固めさせてやれば、体内に入って無害・有益になります。 |
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「昔ながら、海水そのままニガリたっぷり」を売り物にする塩であれば、
店頭に並べていたら袋の底にニガリ液が溜まっていなげればいけません。
ニガリは空気中の水分を吸って溶けます。現実には、ニガリ液が溜まっている商品は店頭に並んでいません。
もし液が溜まったらスーパーでも生協でも不良品としてすぐ返品してくるでしょう。
彼らが言うよりもニガリが少ないから溜まっていないのです。その意味で消費者ヘウソをついています。
宣伝している塩と現実の塩とが乖離しています。
海水そのままと宣伝している「海水の素」に水を加えても元の海水にはなりません。これを羊頭狗肉と言います。
そんなに「昔ながら、昔の塩」というなら、昔ながらに臥へ入れてもらいましょう。
家庭ではざるに入れてにがりを垂らさなければなりません。
ポリ袋ではニガリが潮解したら透過してベトベトになります。
健康と塩の関係にっいてはまともな研究がほとんどありませんから、
整合性がない天動説的断片的な晴報の寄せ集めしか出来ないのは仕方がないとも一言えますが、
周囲を見渡しながら情報を吟味すれば、地動説でなげれぼ説明ができないことにぐらいは気が付いてもよいのではないかと思います。
彼らがよく言う「昔の塩」の「昔」とはいつの時代を指しているのでしょうか?昔の塩を食べていたら昔の体格と寿命になります。 |
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海水を飲む健康法はない |
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海水の成分そのままの塩が良いと信じ自慢する人達は海水を一口でも飲んでみたことがあるのでしょうか?
海水の成分すべてがそんなに有り難いものなら昔から、毎日海水を飲む健康法があっても良いでしょう。
結晶になる直前の濃縮海水の方が費用もかからず、生理的にも好ましいのではないのでしょうか。
自分で毎日海水を飲んで見せて実証して下さい。皆さんは海水を飲んだことがありますか?
コッブ一杯も飲めたものではありません、味覚が拒絶します、そのままの成分では食用には不向きです。
身体生理に合わないのです、健康に良くないのです、無理にでも飲んでご覧なさい、必ず腎臓を傷めます。
有史以来、海辺に住んでいる人類でも、海水をそのままでは食用には使いませんでした。
必ず塩の結晶にしてから食料にしました。
結晶にしただけの海塩は人間の生理にとってニガリが多すぎるので、
ニガリを少し残す程度まで抜いてやらねば健康を害し味も良くないのです。
現在海岸に住んでいて海水を飲む部族はガダルヵナルにいるそうですが、みんな40〜50才ぐらいで老人だそうです。
タロィモが主食で、塩を使わないので海へ入ったときに泳ぎながらガブッと飲んでいるそうです。
仕事で現地に滞在した三井金属の人が、「ここへ出張するときはいっも塩とコショウをたっぷり持って行った」そうです。
我々は海で泳いでいてうっかり海水を呑んだら凄く疲れます、泳ぎの達者な人でも海で遭難して溺れ沈んでしまう理由です。
船には必ず真水を積みます、船乗りでも海水は飲みません。
貝が口を開けるのは自然塩存続運動の初期の昭和四六(1971)年に私が言い出したことです。
あれで運動に弾みがつきましたが、あくまでもJT塩と比較しての話です。
人間は貝や魚ではありません、海水そのままのバラソスでは貝や魚は喜んでも人間には合いません。
人間の体の構造は水中に住むものとは異なります、体液は海水と似てはいるが同じではありません。
海水塩を口に入れるためにはいいとこ取りのトリミング・加工が必要なのです。 |
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世界的な長寿国はすべて海岸から離れた山の中で岩塩を食べています。
ニガリのない岩塩を食べる民族(アソグロサクソソ、ゲルマソ、スラブ、アフリカ中央部の部族など)は身長が高く、
ニガリのある海の塩を食べる民族(東南アジア、日本、ラテン諸国など)は小柄で比較的短命です。
日本人もニガリを減らした流下式並塩を食べ出した昭和二八年以降に背丈も寿命も知力も経済も伸び始めましたが、
昭和四六年以降のイオン塩・純塩化ナトリウムになってから、
免疫力と体力はなくなり脳が変質して倫理観がなくなり汚職事件や猟奇事件が多くなりました。
塩の質の違いが現れています。
「海水の成分に近い、ニガリたっぷり」を安心・安全・おいしいと言うときは、
昔のような身長五尺、人生五〇年と抱き合わせであることを承知した上で言いましょう。
早く死んで老人医療費を軽くするのに貢献するとしましょうか。
敗戦までは目本人は早熟早老で女性は一五〜一八才で結婚し、男でも身の丈五尺(一・五m)人生五〇年でした。
六〇才にもなれば腰は大きく曲がり、七〇才で「人生七〇古来稀なり」でした。
戦後の日本の発展は、入浜式をそのまま転用した昭和二八〜四六年までの、
流下式枝條架併用塩田が普及して労働力が六〜一〇分の一になり、ニガリを減らした「並塩」は
世界の製塩史上最高の「食用最適塩」でした。この塩を食べるようになってから目本の戦後復興に弾みがっきました。
脳力(能力)が向上し、身長六尺(一・八m)、人生八○年、今では腰の曲がった老人など見かけません、
この原動かはニガリの少ない塩です。
昭和四六年にニガリの無いイオソ化学塩に全面的に切り替えてから長命は続いていますが、
病気の性質が正反対に変わって腎臓病が減った代わりに免疫力と体力が低下し、
成人病、ガン、食中毒、精神障害など暗黒時代に入りました。
この歴史が理解出来ない人、無視する人はニガリたっぷりの塩か、ニガリのないJT塩をお食べなさい。 |
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